発達障害の診断がつくまで④2歳~3歳

「しんごうあお、わたるよ」と言いながら青信号の横断歩道を渡ろうとするまめた

こんにちは、花子です。

この記事はこちらの記事の続きです。

今回が最終回です。

まめたの障害を受け止めきれず闇落ちした私ですが、発達障害について勉強はしていました。発達障害と言っても様々で、まめたがどれに当てはまるのかがわかりませんでした(もしかしたらどれにも当てはまらないかもしれない!とも思っていた・・・。)

目次

決定的な特徴が出てくる

2歳を過ぎたころから、自閉症児によく見られる特性が出てきました。

クレーン現象

まめたとおもちゃで遊んでいたときの事です。

ボタンと押すと音が出るおもちゃで、最初に私がボタンを押して、まめたに「こうやって遊ぶんだよ~」と見せました。一目でおもちゃを気に入ったまめたは、自分もボタンを押して遊ぼうとしますが、自分の手ではなく、私の手を掴んでボタンを押そうとしました。

母の手を掴んでおもちゃのボタンを押そうとするまめた
花子
花子

こ、これは!!!クレーン現象!!

クレーン現象は、自分の手ではなく保護者など他人の手を掴んで物を取ったり、指を指したりする行動の事です。自閉症児の特徴の一つと言われていますが、まだ言葉が十分に話せない定型発達の子供にもみられる現象で、これだけでは障害の有無は判断できません。

まめたは冷蔵庫のおやつを取ってほしいときに、私の手を掴んでキッチンに連れていき、冷蔵庫のドアに手を押し当てていました。

エコラリア

2歳頃から保育園で覚えた歌や、絵本の内容を声にだして言うようになりました。特に歌は音程、リズムともに正確に覚えてきます。

2歳後半になると、バスや電車の車内アナウンスやアニメのセリフを覚えて、日常的に言うようになりました。

また、オウム返しも目立ってきます。

花子
花子

まめちゃん、(おやつは)蒸しパンとバナナどっちがいい?

まめた
まめた

蒸しパンとバナナどっちがいい?

花子
花子

・・・

エコラリアとは、自閉症児の特徴の一つで、相手の言った言葉をそのまま繰り返したり(オウム返し)、以前聞いた内容(まめたの場合車内アナウンスやアニメのセリフ)を繰り返し言ったりする事。

聞いた言葉をすぐに繰り返す「即時性エコラリア」と、聞いてしばらく経ってから発語する「遅延性エコラリア」に分類されます。

自閉症の特徴が出てきた・・・と最初は悲観しましたが、良い事もありました。

意味を理解して言っている時もあるからです。

例えば、「しんごうあお、わたるよ」という保育園のお散歩の時に先生が言った言葉を覚え、信号を見ると言うようになります。まめたは2歳半ごろに色を覚え、それからは信号が青になった事を確認して渡るようになりました。

「しんごうあお、わたるよ」と言いながら青信号の横断歩道を渡ろうとするまめた

逆さバイバイが出てくる

以前記事に書いた逆さバイバイが出てきます。3歳現在、たまに向きを間違えますが正解率8割位といった所でしょうか・・・。

母が本気を出した理由

闇落ちしてからも、粛々とまめたとのかかわり方を勉強したり、加配保育士の申請について動いたりしていました。その間にもまめたは月齢を重ね、自閉症の特徴は出てきましたができる事も同じくらい増えました。

まめたの成長の可能性を感じた私は、保育園で加配の先生についてもらい、まめたに沢山声掛けをしてもらえば、家庭との両軸で何とかなるのでは?と思っていました。しかし、それだけではどうにもならない事態になり、私は本気で支援先を探していく事になります。

第二子誕生後に他害が発生

まめたが2歳半になってすぐ、第二子のゆーちゃんが生まれました。大きい音が苦手なまめたは、ゆーちゃんが泣くと、髪を引っぱったり叩いたりするようになっていきます。

まめたの事を叱ってみても、ゆーちゃんが泣くと同じ事を繰り返します。だんだんと私や太郎さんも厳しく叱責するようになっていきますが、まめたの行動は変わりません。

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このままではいけない。ゆーちゃんへの他害は環境を調整してマシにはなったけど、同じことを繰り返す恐れがある。ストレスがかかった時に暴力に訴えたり、他の人を傷つけたりしないように生きていく方法を教えてあげなくてはいけない。でもどうすれば?私の知識、スキルでこの先対応できるのか・・・?

保育園はまめた一人を保育しているわけではないし、加配の先生についてもらったとしても、マンツーマンで見てくれるわけではない(まめたの他にも加配申請する子がいました)。先生方は保育のスペシャリストであるけれど、発達障害児の保育は人によってスキルにばらつきがあるようだ。そもそも特性自体がバラバラだし、先生は保育士であって療育の専門家ではないのだからそこまで求める事もおかしな話なのだが・・。

考えていくと、おのずと答えは出てきました。

支援を受けよう!!

支援を受けよう!

まめたが生きていく上で、診断を受ける事が不利に働く事もあるかもしれない。でも、今は支援を受けて、持続可能な家庭を築かなくちゃ!まめたも私たちも、専門家のアドバイスを受けて生きやすくなれるように・・・。

花子
花子

ありがたい事に、支援を受けると決めたらどんどん決まっていきました。

この記事を書いた後に児童発達支援センターでの療育も決まり、今は週1回通っています。

困りごとがあれば各所に相談し、対応策を練って効果などを見ていきます。児童発達支援センターに通う事が決まった時は、施設との面談で「まめたと遊んであげてほしい。遊びの中で人と関わる力をつけて欲しい。家庭でのかかわり方のアドバイスもほしい!」と沢山要望を言いましたが、施設の方は全て受け止めてくれました。

2歳11ヶ月 診断名をもらう

心療内科にかかり、初回の診察から半年後に自閉スペクトラム症の診断を受けました。半年間で3回診察を受けて、2回目の診察で恐らく自閉症だろう、という予告を受けて、私や夫は徐々に心の準備をしていきました。

3回目の診察で診断書をもらい、「あぁ、ついにまめたは発達障害児になってしまった・・・」と最初こそ複雑な気持ちになりましたが、それよりも毎日をどう過ごしていくかの方が重要でしたので、すぐに気にならなくなりました。

そして現在に至ります。

最後に

こんなに長く、まとまりのない文章を最後までお付き合いいただきありがとうございます。

診断を受けるまでの過程をどうしても書きたい!とブログ開設当初から考えていて、自己満足の記事ですがようやく書けました。

息子まめた、娘ゆーちゃんは毎日とても可愛いです。育児は大変ですが、最近は私の方が彼らから愛されているのでは?と感じる事も多く、この先まめたの特性とゆーちゃんの成長によって、育児が更にトリッキーになる事は予想がつきますが、すでに一生分の可愛さと愛情を彼らからもらっているので、何があっても諦めずに二人と寄り添いたいと思います。

このブログを読んでくださっている方の中で、お子様の発達に悩まれている方の参考に少しでもなれれば幸いです。

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